いつ起きてもおかしくない地震や台風などの自然災害。そんな中、災害時への備えは改めて見直したいところですが、実際の準備は不十分という方が多いのだそうです。
実は、私もその一人。防災グッズを揃えられていないことが気がかりでありながら、準備ができていませんでした。
そこでまずは、改めていざという時に必要なものは何か、家にあるもので役立つものは何か、モノの機能と防災のことを考えてみることにしました。
<目次>
番外編/外出時の万が一に備える
防災グッズの備えに重い腰が上がらなかった私。その理由は、何を揃えれば良いか分からない、中身の交換が億劫、そして、収納場所を取ることに抵抗感があったからでした。
そんな私の工夫は、「普段から使用できて、非常時にも使える防災グッズ」を揃えること。その中で、「備えない防災」と言われるフェーズフリーの考え方も知りました。
フェーズフリーとは・・・
という考え方。つまり「日常生活から、無意識に災害に備えられること」です。
防災用品のほとんどは、普段は収納していて、非常時のみに取り出して使うもの。そのため、万が一の時に使い方が分からなかったり、故障してしまっているということも多いのがネックです。それに対してフェーズフリーなアイテムの代表格であるアウトドア用品は、防災用品としても役に立つものが多く、普段から使用しておくことで使い方を習得していたり、故障に気づくことができるのです。
「防災」と聞くと特別なことをしなければと思っていた私ですが、日常的に使用しているものが非常時にも使えるという考え方を知り、「私にも出来そう!」と少し気持ちが楽になりました。
普段から使用できる防災グッズとして、私が愛用しているZUTTOのアイテムや、これを機に購入したアイテムをレビューを交えながら紹介していきます。
1. 保温・保冷バッグ:食品管理の強い味方
私の愛用品「クーラーパック SUPER HYAD 20」
使い勝手の良さで定評のあるOregonian Camper(オレゴニアンキャンパー)のクーラーパック SUPER HYAD 20。従来の2倍の厚さの断熱材を採用し、保冷力を大幅に向上しています。長時間にわたって内容物の温度を維持し、真夏の暑さにも負けない性能に魅力を感じて、こちらを選びました。
こちらが、実際に備蓄用の食料を詰めた様子。見た目以上に容量があり、水2Lが1本、500mlが4本、その他食材が多数入りました。ショルダーもついていて、いざという時も持ち運びがしやすく、使用しない時はぺたんと畳むことができます。
すぐに持ち出せるよう、キッチン棚の横に置いています。
2. LEDランタン:明かりの便利ツール
私の愛用品「ソフトスポットソーラー サーキュラー H18.5」
ポップで明るいカラーリングが魅力のコードレスランプ。ハンドル付きで持ち運びしやすく、室内をはじめテラスや庭、ビーチなど様々な場所へ持ち運べる便利な照明です。素材には、再生プラスチックを使用しているため約300gととても軽いです。
普段は玄関の照明や、デスクライトとして使用しています。コードレスで持ち運びができるので、照らしたい場所に持っていくことで、生活を送るのに十分な明るさを確保できます。ソーラー充電も可能なため、電源確保が困難なときも安心です。
3. レジャーシート:快適空間を作る万能シート
私の愛用品「ポケットブランケット(シートブランケット)」
手のひらサイズになる、シートブランケット。耐水性と耐パンク性があるナイロン素材なので雨上がりなど濡れた場所にも敷くことができ、さらに石や木の枝などで穴が空きにくくなっています。さらに四隅には地面に刺せるステーク付きなので、強風の際にはこちらを打ち込んで、固定することもできる優れものです。
非常時はブランケットとしても活躍します。薄手ですが羽織ってみると想像以上に暖かく、夏場は汗ばむくらいでした。災害時は、着替えの目隠しとしても活用できそうです。
4. 寝袋:快適な睡眠の確保
私の愛用品「CLASSIC PILLOW BLANKET」
アウトドア用品で初めて購入したのが、こちらのCLASSIC PILLOW BLANKETでした。多目的に使えるVOITED(ボイテッド)らしさが詰まったアイテムで、実に5通りの使い方ができます。
1. ブランケット:レジャーシーンの他、室内や車内でも
2. ケープ:アウトドア、野外スポーツ観戦時のアウターに
3. レジャーシート:ピクニックや運動会、テント内シートに
4. 寝袋(シュラフ):キャンプ、友人が泊まりに来た際の臨時寝具、万が一の防災時に
5. クッション:室内・車内でリラックスする際に
数年前大型の台風が来た時、避難所で一夜を過ごす経験をした私。その時に辛かったのが、床の冷たさでした。あの時にCLASSIC PILLOW BLANKETがあればどれほど良かったかと思います。
避難所での防寒着やお尻の下に置くクッションとして活用できるので、また避難所へ行くときがあれば必ず持って行く予定です。
5. 携帯ハサミ:小さくて頼もしい道具
私の愛用品「職人が大切な人に贈ったはさみ(普段用)」
切れ味の良さに惚れ込んで購入した、石宏製作所(イシヒロセイサクショ)のハサミ。医療器具のようなシンプルな作りも魅力です。
これまで10年前に購入したハサミを使い続けていた私。切れ味に不満はありませんでしたが、石宏製作所のハサミを使ってみると、力を入れずにスムーズに切れる感触で、今まで使っていたものとの違いに驚かされました。
災害時は、応急処置やロープ切断時に活躍してくれそう。分解できる構造なので、隅々まで洗えて衛生的です。
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以上5つが、私が愛用しているフェーズフリーなアイテムです。マルチユースな防災グッズを選ぶことで、日常生活がより便利に、そして非常時への備えも万全になります。普段から使うことで、いざという時にも慌てず使えるのもポイントですね。みなさんの防災グッズ選びの参考になれば嬉しいです。
いざという時の「在宅避難」をサポートする据置きの飲食糧&防災グッズと、車での不測の事態に備える車載用防災セットの2つをご用意しました。
「いざという時、そばにある」をコンセプトに東日本大震災の経験から生まれた、在宅避難用防災セット THE SECOND AID。近年の災害では自宅への被害が少なかった場合、感染症のリスクや、小さいお子さんやペットがいる状況などから、避難所ではなく自宅避難を選ぶ方も増えているのだそう。そんな自宅避難に備えて作られた防災セットです。
震災直後に必要なTHE FIRST AID(応急処置)から次の段階である72時間を生き延びるためのセット内容になっています。大きく重いものではなくコンパクトな作りなので、常に手の届く場所に置いておくことができますよ。
大雪や土砂災害での立ち往生、事故や故障による長時間の渋滞。前にも後ろにも進めない、助けが来るまで車の中で待機しなければならない、そんな状況に備えるのが、この車載用防災セットです。
運転席から手の届く範囲に置いておけるよう、グローブボックスに入る大きさで作られています。
外出時のお守りとして普段から持ち運ぶようになったのが、防災ポーチ。外出先で地震が起きた時や、渋滞で車から降りられない時など、もしもの時に役立ちます。
毎日の通勤バッグにぽんっと入れています。
中身は現金や、モバイルバッテリーなど。日中メガネをかけているため、こちらには入れていませんが、コンタクトレンズを付けている方は予備やメガネを準備すると良いと思います。その他、女性の方は生理用ナプキンなども用意しておくことをおすすめします。
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大切な方に、もしもの時の安心を贈る防災グッズ。
「無事でいて欲しい」という想いとともに、離れて暮らす家族や友人へお届けしてみてくださいね。