お弁当の蓋を開くときのワクワクする気持ち。
お弁当というだけで、いつもより少し
食べることが楽しみになります。
ZUTTOにも、たくさんのお弁当箱があります。
でも、お弁当箱と一口に言っても形や素材はさまざま。
毎日のランチに、そして晴れた日には
外に持って行きたいお弁当箱をご紹介します。
■鏡のような存在感
まず一つ目は工房アイザワのお弁当箱。
その特徴は何と言っても、つや消しの仕上げ。
つるつるとした表面が光を柔らかく反射させ、
特徴的な光のコントラストを作り出します。
大正11年創業の工房アイザワ。
刃物事業からスタートし、昭和初期に
ステンレス小物を手がけるようになります。
今ではステンレスの加工産地として知られる、
新潟県燕市で職人たちが手作業で製造しています。
■ステンレスってなんだろう
ステンレス:
鉄にクロムやニッケル等の元素を加えた鋼(はがね)
よくステンレス素材の説明に「18-8ステンレススチール」と
ありますが、これは原料に18%のクロムと
8%のニッケルが含まれているという意味。
複数の元素が含まれることで、
その名の通り、錆びにくい(ステン=錆びる・レス=〜しにくい)
ことがステンレスの持つ特長です。
その他にも、こんな特長があります。
・ 色や匂いが付きにくい
・ 汚れが付きにくいから洗いやすい
・ 丈夫で割れにくい
だから、毎日のランチタイムにも、
外へのお出かけの際にも、気兼ねなく使うことが出来ます。
ステンレス製お弁当箱はシンプルな見た目だから、
色とりどりの具材を是非取り入れたいところ。
ソースやケチャップを使った
こってり料理だって、へっちゃらです。
スパゲティナポリタンにポテトサラダ。
子どもたちも大好きなお弁当に。
■お弁当箱のサイズ相談
工房アイザワのお弁当箱には、
さまざまな形と大きさがあります。
これだけ種類があると、
どのサイズが良いのかな、と迷ってしまいますね。
そんなときは、お弁当箱の容量と
入れる具材をもとに考えるのがおすすめです。
1. 角型ランチボックス 小…360ml
大人の方が手に取ると、だいぶ小さい印象。
小学生くらいのお子様向けにおすすめ。
フルーツを入れて、デザート用に使っても良いですね。
2. 角型ランチボックス 中…670ml
女性におすすめサイズ。
仕切りが付いているので、おかずとご飯を半々に入れても、
パスタ等の麺類を入れても。
3. 角型ランチボックス 大…1,000ml
しっかり食べる男性向け。
存在感のある大きさで、たっぷりのお弁当に食欲も湧きます。
4. 角型ランチボックス 小 2段…360ml×2
ご飯とおかずは分ける派さんに。
男女問わずおすすめです。
5. 丸型ランチボックス 2段…400ml×2
男性向け。しっかり食べる女性にもちょうど良い。
珍しい丸形はレトロな雰囲気です。
6. 角長ランチボックス スリム 2段…350ml×2
ご飯とおかずは分ける派さんに。
スリムなのでバッグの中で場所を取りません。
男女問わずおすすめです。
■長く使うために心がけたいこと
<基本のお手入れ>
中性洗剤や石鹸をスポンジに含ませて洗い、
その後水洗いをします。
他の食器の洗い方と同じで問題ありません。
自然乾燥の場合、水跡が残ってしまう可能性があるので、
洗った後は乾いた布で水気を拭き取ります。
食洗機を使う場合は、パッキンを外してください。
また、表面に傷が付いてしまうので、
スポンジの金属面やクレンザーで洗わないよう
お気をください。
<してはいけないこと>
・電子レンジでは温められません。
ステンレスは熱を遮断します。
電子レンジを使っても効力がなく、
熱ムラが起きてしまいます。
・錆びてしまうこともあります。
ステンレスはまったく錆びないわけではありません。
別の金属に長時間触れると、
錆びて(変色して)しまうのです。
そのため、アルミ箔は出来るだけ
使わないようにしましょう。
また、お弁当の残り物や食用油を長時間放置したり、
洗浄液や食塩水に長時間浸した場合でも
同様に錆が生じる恐れがありますので、
お気をつけください。
・酸性のものに弱いです。
酸性にものに長時間触れていると
腐食してしまいます。
レモンや梅干しなどの酸性の食材は
長時間入れたままにしないようにしましょう。
工房アイザワのステンレス製お弁当箱は、
持つ人を選びません。
清潔感のある見た目だから女性はもちろん、
シンプルで大きめのサイズもあるから男性も使いやすい。
そして丈夫で長持ちするから、子どもたちにもぴったり。
ステンレスという素材の持つ利点を生かし、
使い手のことを考えて作られたデザインだから、
今までも、きっとこれからも人々に愛されるお弁当箱です。
■秋田杉の持つ力と受け継ぐ伝統
続いて小判とはんごうの形が目印の
大館工芸社のお弁当箱をご紹介します。
秋田県大館市では、
400年ほど前から曲げわっぱが
さかんに作られてきたと言われています。
伝統的な製法、原材料を今もなお使用し、
暮らしの道具として長く人々に
愛用されてきた大館の曲げわっぱ。
全国で唯一、伝統工芸品として
指定されています。
大館工芸社のお弁当箱には
150年〜200年ほどの樹齢を持つ
天然秋田杉が使用されています。
その中でも樹木の中心に近い
柾目(まさめ)と呼ばれる部分を
用いているので、一点一点違いがあっても
いずれもまっすぐに伸びた
木目を持っているのです。
秋田杉は伐採された後、薄く挽いて煮沸した後、
円形に曲げられていきます。
割れてしまったらもとに戻せない、
そんな緊張感をもとに作られる曲げわっぱ。
木材は柔らかい素材なのではないかと思ってしまうほど、
美しい曲げに職人の妙技を感じます。
わっぱの留めには、サクラの樹皮。
秋田杉に細い切り込みを入れ、まるで糸を縫い留めるように
サクラの樹皮を通して留めています。
こちらも手仕事ならではの職人技ですね。
そして手に持ってみると驚くのは、その軽さ。
画像は小判弁当(中)の重さです。
※一点一点、若干の個体差があります。
加工前にどれほど杉を薄く挽いているのかが分かります。
これだけ軽量な点も、便利な日用道具として
現代までその形を残している理由の一つなのですね。
伝統的なお弁当箱、と聞くと
何だか手に取りにくい…
と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、秋田杉のナチュラルさは
意外にどんなお弁当包みにも
しっくり来るのです。
そして、自然の素材が
そのままに活かされているから、
外でのお弁当にもぴったり。
秋田杉は殺菌効果があり、
食材の持つ水分を適性に保ってくれるので、
ご飯もふっくら美味しく頂くことが出来ますよ。
そぼろご飯に焼鮭。わっぱで食す、和食の醍醐味を感じて。
職人技が随所に光る大館工芸社のお弁当箱は
実際に手に取って、使うことで分かる魅力があります。
伝統的な日本の曲げ物が紡いできた長い歴史。
なぜ人々にこれほど長く使われてきたのか、
その理由を直に感じることの出来るお弁当箱です。
■長く使うために心がけたいこと
<基本のお手入れ>
曲げわっぱのお手入れは、基本的に他の
お弁当箱と変わりませんので、ご安心を。
使用後は、食器用洗剤で洗い、洗浄後は水分を拭き取ります。
容器を上向きにし、 直射日光の当たらない
風通しの良いところで乾燥させましょう。
容器内部の水気を飛ばすため、
容器を上向きにすることが重要です。
<してはいけないこと>
・水に弱いです。
木材なので、長時間水に触れていると
負けてしまいます。
洗浄後はしっかり水気を飛ばしましょう。
乾燥が不十分な場合は
木肌が黒ずんでしまう恐れがあるので、
お気をつけください。
・硬いものに弱いです。
箸先や他の食器にぶつかって
表面を傷つけると、塗装が剥がれてしまいます。
塗装が剥がれてしまうと内部に水分が入り、
しみの原因になります。
・電子レンジ、直火、オーブンは使えません。
木材ですので。
・硬化タワシ、漂白剤、磨き粉、
食洗機、食器乾燥機は使えません。
・火のそばや直射日光に弱いです。
変色や変形の恐れがあります。
保管場所にお気をつけください。
■ご紹介した商品
◇工房アイザワのお弁当箱
・角型ランチボックス 小・中・大
・角型ランチボックス 小 2段
・角長ランチボックス スリム 2段
・丸型ランチボックス 2段
◇大館工芸社のお弁当箱
・はんごう弁当
・小判弁当(小)
・小判弁当(中)
・小判弁当(小)ふき漆
◇お弁当箱とご一緒に
・Brown bag
・積層箸ケース うるし箸付きS
・リネンキッチンクロス
・ハンカチ/ナプキン テーレ ピエノ
・SIGG トラベラー 0.6L レッド