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白いご飯を美味しく食べたい!ずっと気になっていた「おひつ」を使ってみました。

 

手間暇かけて作った美味しいおかずと一緒に食べたいのはやっぱり白いご飯ですよね。

美味しいご飯を美味しいまま食べたいと、ずっと気になっていた山一の「おひつ」を使ってみました。本当にご飯はべちゃべちゃにならない?美味しくなるって本当?などの疑問にお答えします。

 

 

 

冷めてもベタつかない。ご飯を美味しく保存する

 

炊飯器や土鍋で炊きあがったご飯、炊きたてはもちろん美味しいのですが、そのまま少し置いておいただけでも水分調整が出来ず、べちょべちょになってしまいます。土鍋で炊いた場合でも、時間が経つと底にこべりついたご飯が落としにくくなるので、入れたままにはなるべくしたくないものです。

 

そんな時に役立つのがおひつです。昔はかまどで炊いていましたから、食卓に持っていくにはおひつが必要だった訳です。今ではまるで旅館に来たような気分を味わえるおひつですが、昔はどの家庭にも普通にあった光景だったのですね。

 

山一(やまいち) 江戸びつ15C(しゃもじ付) 

 

おひつに移したご飯はなぜ美味しいのか?という点ですが、おひつは通常、杉やさわらなどの木材を使用しています。木は呼吸をしているので、炊きたてのご飯の蒸気から出る水分を調整して、余計な水分を飛ばしてくれるのです。炊飯器を保温モードにしておいて、しばらくして蓋を開けると蓋部分に水滴がびっしり付いて、時には流れ落ちてくることはありませんか?その余計な水分を、木が吸ってくれるということなのですね。

 

説明は理解したところで、では実際に、山一(やまいち)の江戸びつを使ってみましょう。

 

山一(やまいち) 江戸びつ15C(しゃもじ付) 

 

山一の「江戸びつ15C(しゃもじ付)」は、約2合分のご飯が入るおひつです。おひつ本体は思ったよりも小ぶり。蓋はおひつの径に対して少しゆとりのある大きめサイズです。

思わず匂いをかいでみると、さわらの木の良い香りがします。わっぱ弁当をご愛用されている方なら想像出来るかと思いますが、早くご飯を中に入れて使ってみたい、と思わせるような香りです。

 

 

実際に使う前にすること

 

はやる気持ちを抑え、説明書にある通りに使う前の準備をします。

1.お米のとぎ汁をおひついっぱいに入れます。

(1回目のとぎ汁で桶がいっぱいにならない場合は、2回目3回目のとぎ汁を足してください)

 

2.とぎ汁がいっぱいになったら、そのまま3時間ほど置いておきます。この時、水が漏れてくることがありますので、キッチンシンクの中などに置いてくださいね。

 

3.水洗いをして、日陰で十分乾かします。

 

これは、アク抜きや香りが強すぎる場合の匂い抜きのために行うそうです。私のおひつは香りが強すぎることはなく、ご飯を入れても気にならないくらいでしたが、香りが強く気になる場合はこの方法を数回試してみてください。

 

 

おひつのある食卓に

 

いよいよ、山一(やまいち)の江戸びつを使ってみます。お鍋で炊いたご飯をおひつに移して、そのまま食卓に。とても絵になる光景で、なんだか嬉しくなってきます。

 

山一(やまいち) 江戸びつ15C(しゃもじ付) 

 

山一(やまいち) 江戸びつ15C(しゃもじ付) 

 

1膳目

炊き上がってから数分の、炊きたてのご飯。数分おひつに入れていただけでも、食べる時にひのきの香りがします。炊きたてなので食感や風味は当然ですがいつもと同じです。

 

2膳目

おひつに入れてから15分ほど経ったご飯をいただきます。熱々ではないですが、ふんわりとまだ温かさが残ります。いつもはご飯をお代わりする時にはすでにお鍋の中に水滴がついて、それがご飯の上に落ちることでべちゃつきが始まっているのですが、おひつに入れたご飯は全くそんなことはなく、ご飯の粒1つ1つがしっかりとしています。そして心なしか、炊きたてのご飯よりも噛めば噛むほどに甘さを感じるように思います。

 

3時間後

家族が夕飯を食べ終えてから帰宅したお父さんが夕飯をとる、というご家庭も多いかと思いますので、おひつに入れて3時間後のご飯も食べてみました。

ご飯は冷えていますが、べちゃつきは全くなく、ご飯同士がくっつくこともなく粒が立っています。かといって硬い訳ではなく、炊きたての時とは違う、噛みごたえのあるもちもち感が出ています。温め直さずにこのままで食べたいほどとても美味しかったです。

 

山一(やまいち) 江戸びつ15C(しゃもじ付) 

 

 

おひつにも、弱点はある。心得とお手入れ。

 

ご飯のもちもちを保ち、美味しさを持続させることを実感したおひつですが、いくつか弱点もあります。それらもきちんと理解した上で、おひつライフを始めるかどうかを決めた方が良いでしょう。

 

1.常温保存のみ可能

木のおひつは、冷蔵庫に入れることは出来ません。急激な気温の変化があった場合、木は収縮するのでタガが緩んでしまうことが考えられます。

常温保存のみということはつまり、衛生面を考えると短時間の保存のみ可能ということです。本来おひつは、ご飯が炊き上がってから食べるまでの間にご飯の風味を損ねないようにするためのもので、長時間の保存のためのものではありませんでした。

 

保存しておく場所の温度湿度などの環境によりますので、一概に「何時間なら大丈夫です」とは言えませんが、夏場に朝炊いたご飯を夜まで置いておくのは危険だと思います。

 

例えば、ご飯を食べる時間帯が違う家族がいる場合や、夜炊いたご飯の残りを翌朝の朝食で食べる場合などはおひつが活躍してくれます。

 

山一(やまいち) 江戸びつ15C(しゃもじ付) 

 

2.黒ずみが発生する可能性がある

おひつを使っていくうちに表面に出てくる黒ずみは避けられないもののようです。考えられる原因は複数あって、

・水垢によるもの

・ご飯のでんぷん質と木のタンニンが反応して出てくるもの

・カビ

 

黒ずみの発生を最低限に抑えるには、濡れている時間を短く&乾燥を徹底することです。

 

・きちんと乾燥させる

カビの発生を抑えるにはこれが大切です。洗ったあとは、水切りかごにそのまま入れるのではなく、すぐに拭くこと。そしてその上で、風通しの良い日陰できちんと乾かすことです。底の継ぎ目部分はお米や水が残りやすいので、気にしながら洗ってくださいね。

 

・つけ置きせず、使ったらすぐに洗う

ご飯がおひつに付いているからといって、水につけ置きするのは避けてください。木ですので、水によって割れが発生したり、カビの原因となります。

 

・毎日使わない

「きちんと乾燥させる」という点では、1つを毎日使わずに2つのおひつを使い回すのが本当は良いそうです。ですが、おひつ2つを持つのはあまり現実的ではありませんので、使用は2日に一度くらいのペースが良いかと思います。

 

山一(やまいち) 江戸びつ15C(しゃもじ付) 

 

 

【おひつ以外にも、ご飯を美味しく食べる道具たち。】

 

美味しくご飯を食べる、という点ではおひつだけでなく、ご飯まわりの道具は沢山あります。

 

お米を保存する、米びつ

東屋 米櫃

 

炊く前の保存段階から、お米の美味しさは変わってきます。東屋の米びつは釘など、金具を一切使わずに仕上げられ、上部の引き戸の精密さには驚くほど。素材である桐はタンニンやセサミン、パウロニンといった成分が含まれていて高い防腐効果と防虫効果があり、虫やカビ、湿気から大切なお米をしっかり守ります。

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お米をふっくら、ぴかぴかに炊く

伊賀 圧窯ごはん鍋

炊飯器で炊くのももちろん良いけれど、土鍋や鉄鍋で炊いたご飯は格別です。

TOJIKITONYAの「伊賀 圧窯ごはん鍋」は、ご飯を炊くことに特化した特別な土鍋。耐熱陶器であるこちらのご飯鍋は、遠赤外線により食材が効率よく温められ、かつ鍋の中で対流が起きやすいのでムラなく美味しく出来上がるのです。土鍋ご飯をチャレンジしたいけれど、火加減など色々と難しそう、と感じる方にもおすすめです。

TOJIKITONYA 伊賀 圧窯ごはん鍋 ページはこちら>>

 

 

ご飯をよそいたい、お茶碗

 

白いご飯のためのお椀が、家族それぞれ決まっているのは日本ならではの文化のような気がしますが、やはりお茶碗というのは和食をいただく上で大事な食器。ほとんど毎日使うものなので、素材やサイズ、柄が違うものを何個か揃えておいて気分で変えるのも良いですね。

 

ろくろ舎 飯碗

BASE01 飯椀

 

お茶碗は陶器のものが多いのですが、漆器の飯碗というのもまた雰囲気が変わって良いものです。ろくろ舎(ロクロシャ)のBASE01 飯椀は高さのある高台からスッと立ち上がったシャープな形をしていて、凛とした見た目の美しさに加え、持ちやすく安定感があります。黒や赤の漆を塗る伝統的な仕上げではなく、「拭き漆」という、木目の美しさを楽しめる仕上げを施しています。

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白青 くらわんか碗 茶碗

くらわんか碗 茶碗

 

変わってこちらは白と紺が特徴の磁器製の茶碗です。白青(しろあお)は砥部焼の伝統を守りながら新しいスタンダードを提案するブランドで、白地に紺色の模様が映えます。くらわんか碗 茶碗は、夫、婦、こどもと3サイズから選べるので、パパママは同じお茶碗なのに子どもだけ違うものを使っている、というご家庭にぜひ揃えて欲しいお茶碗です。柄が違ってもフォルムは同じなので、食卓に統一感が出ますよ。 

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山一(やまいち) 江戸びつ15C(しゃもじ付) 

投稿者: 丸山 日時: 2019年10月20日 11:00 | permalink

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