ZUTTOでも冬のセーターが出揃ってきました。今年は寒くなるのが遅かったので、カットソーにカーディガンや、薄手のセーター 一枚でやり過ごしていた方も、そろそろ暖かい一着を手に入れたいと思いませんか?クリスマスや年末年始、せっかくならお気に入りのセーターで過ごしたい方へ、来年以降も絶対に着たくなる今年のプラス一枚をご紹介します。
今から買うセーターなら、こんなものがおすすめ。
・一枚で暖かいセーター:薄手のものを何枚も重ねていくと、肩が凝ってしまう。編み方や素材をチェックして一枚でも暖かく過ごせるものを。
・定番の色・形:来年以降も間違いなく使える、定番。
・劣化しにくい、手入れも少なく:手入れが少ない、良いものが良い。
今回は、ベーシックなクルーネック編です。
シェットランドセーターとは、スコットランド北部にあるシェットランド諸島産の羊毛(シェットランドウール)で作られたセーターのことをいいます。気温の変化が大きく、湿度も高いという海辺の厳しい環境で育つ羊たちは、自分の体を守るため、羊毛も他の羊とはちょっと違います。非常に軽くて暖かく、発色が良いのがシェットランドウールの特徴で、その鮮やかな美しさは他には真似の出来ないもの。同じウールでも、シェットランドウールのニットは、一枚で暖かく、そして軽やかなのです。
【シャーベットカラーが珍しい:ブラッシュ クルーネックセーター(NORMAN TULLOCH)】
NORMAN TULLOCH(ノーマン タロック)のシェットランドウールセーターは、まずはそのシャーベットカラーが魅力。シェットランドウールのセーターというと、クラシックに着る赤・青・白など、パキッとした色合いが多いイメージですが、このセーターは違います。いろんな色が混ざったシャーベットカラーで、マニッシュなボトムスと合わせても、どこか優しい雰囲気になります。
左からLILAC、LT.BLUE、SHERBET、CREAM
ニット表面を起毛させるシェットランドウールのニットは、ホワッとしているので大きくなってしまうのですが、起毛感が程よく、日本人の体型に合わせて企画されているので体の線が出過ぎず、すっきりと使いやすい一枚です。
袖にはフィンガーホール付き。指を通しても良いですし、袖は折り曲げてもOK。指を通してアウターを着たときに袖口から覗くレイヤードも魅力的です。
【懐かしさが新しい:ノルディックセーター(Harley of Scotland)】
TUDOR
首元にノルディックの編み模様が入ったクルーネックセーターは、なんだか懐かしい気分にもなりますが、今こそまた着たい一枚。思い切りほっこりするなら赤のTUDORか、ベージュのTUSKが素敵。ハッとするようなNEW BRIGHT BLUEは、他にはない色合いです。
NEW BRIGHT BLUE
Harley of Scotland(ハーレーオブスコットランド)のシリーズも、良質なシェットランドウールを使ったニットです。特にこのノルディック柄のニットセーターは、他ではあまり見かけない一枚。モヘア混なので、毛足がふわっとしていて、季節感たっぷりです。
TUSK
【冬の差し色にしたい、大人カラー展開:SHAGGY DROP SHOULDER セーター(ZUTTO)】
PAGAN
大人なカラーのニットというと、ブラック、グレー、キャメル・・・なんだかいつもと同じように感じませんか?華やかなレッド・ブルー・イエローもかわいいけれど、自分にはちょっと挑戦すぎるので、ベーシックな大人のコーディネートに合うけれど、他にはない色合いが欲しい。そんなわがままに応えるならば、ZUTTOのシャギードロップセーターがおすすめです。
PETREL
今の大きめニットの気分を損なわないゆったりめの身幅に、だらしなくならない袖丈、どんな肩幅の方にも似合うドロップショルダーに、腰までかかる着丈。どれも絶妙なサイズ感で、ニットの色合い、上質なシェットランドウール、サイズ感にどれにおいても使いやすい一枚です。
朱色に近い赤のSCARLET、季節感のあるDARK OLIVEは、黄色がかった日本人の肌によく似合います
blue:ユニセックスなネイビーは、アンデルセンを買うならはじめの一枚にぴったり
モノをこだわって選ぶ人がこぞって冬の定番に挙げるのが、ANDERSEN-ANDERSEN (アンデルセン-アンデルセン)のセーラーセーター。海洋国であるデンマークの人々にとって、大切な道具として古くから愛されてきたセーラーセーター(フィッシャーマンセーター)をベースにしているので、風を通しにくく、一枚でも暖かい高い技術の編み方で作られています。
Taupe
長く愛用し、家族に受け継がれていくようなセーター。ANDERSEN-ANDERSENのセーラーセーターの特徴は
・前後対称に作られていること
・ぎゅうっと目が詰まっていて、上着もいらない暖かさ
・獣臭が少なく、詰まっているウールの割に軽い
・特殊な紡績と編み方で、本当に型崩れしない
・セーター自体が伸びづらい
・毛玉もできづらい
・防風・撥水性能が高い
・アームウォーマー付き
・着用していて負荷のかかる部分にはステッチをかけています
デンマークといえば、家具などのプロダクトデザインでも世界的デザイナーを多く生み出す国。機能性と、モノとしての美しさを兼ね備えたセーラーセーターは、本当に暖かく、とても丈夫です。極寒でなければ、冬でも一枚で外に出られるほど。肉厚な生地は、触ってみるとちょっとやそっとじゃへたれないのがよく分かります。
TARTAN RED
実際に触ってみて、かなりおすすめの一着です。ハイゲージで凹凸がないシームレスニットはとても柔らかくて快適。スタンダードで上品なのに、カジュアルにも着こなせます。イギリス生産にこだわっていて、トレンドに左右されないデザインです。
生地メーカーとして、世界最高級の天然繊維を用い、最新の技術で新しい価値のある創造と持続的なものづくりを目指しているSLAITH(スレイス)。本当に手間がかかっているのにこのお値段で買えるのは、さすがファクトリーブランドといったところです。
お色はレッド、ブルー、キャメル、ライトブルーの4色。どれも日本人の肌に似合い、かつアクセントにもなる色味です。
AGATE
ボトムスにインしてももたつかないのが、薄手のニットの良いところですよね。
【アイルランドの冬を思わせる色合いとアランニットらしからぬすっきりさ:Crew Neck Multi/KERRYWOOLLENS MILLS】
Oatmeal
ピュアウールを使った、アラン編みのセーター。ほっこりするようなデザインですが、アランハニーカム編みと生命の木の編みの2つの種類を切り替えたデザインが新鮮な組み合わせ。
Pure Aran
Dark Natural
アランニットって、どうもコートと合わせるとごわごわしてしまう印象でしたが、このニットは袖部分がすっきりしていて、背中ももたつかず、重ね着しやすいです。流行りの大きめニットも可愛いですが、コートとの合わせも考えると、このくらいのサイズ感のニットを少しずつ揃えるのが得策なのでは。
【表情豊かなケーブル編み:メリノウール ケーブルセーター/aran woollen mills】
白いアランニットは、モノとしての美しさだけでなく、どんなボトムスに合わせても愛らしい雰囲気が際立つ不思議なニットです。年齢を問わず、冬の定番ワードローブにしたい、THE アランニットという雰囲気です。サイズはゆったりめ、伸縮性がある編み方のニットなので、肩が凝らず、着心地も柔らかいです。
この浮かび上がるデザインと、表情豊かな編み方がアランニットの醍醐味。白いセーターなので、キルトスカートや、デニム、ロングスカートにワイドパンツなど、柄があるものにも合わせ易いのです。
LINEN
ベーシックな形に、肘のパッチがなんとも可愛らしい、William Lockie(ウィリアムロッキー)のエルボーパッチセーター。肘当てはデザインだけでなく、補強の意味もあるのです。
DRIFTWOOD
もともと狩猟用のデザインに由来していて、肘を地に付けて銃を構える時に擦り切れを防ぐ補強のための、機能性とデザイン性が融合したもの。男性だと紳士的な雰囲気になりますが、女性が着るとなんとも可愛らしい印象になるのが不思議です。セーター自体も、日本人の体型に合うサイズ感で、一枚一枚丁寧に仕上げられています。長年の着用でもヘタれることなく、ウールの弾力性は保ちながら、型崩れしない耐久性を誇ります。
BLACK:黒はパッチが目立ちにくく、初めての方にもオススメ
FLANNEL:ベーシックな色のクルーネックニットにパッチのポイントを。
ニット自体が丈夫にできていることもありますが、肘のあたりが摩擦で擦れて、穴は開かなくとも、毛玉になりやすかったり、ちょっと気遣う必要がある部分でもあります。パッチがついていることで、デザインだけでなく、普段使いのニットとして着まわしやすいのです。
SCARLET:赤はパッチがベージュで控えめ。デニムにとってもよく似合います。
NAVY
とっても軽いZUTTOのモックネックセーター。肩凝りに悩んでいたZUTTOスタッフは、このセーターの軽やかさと暖かさに感動していました。セーターを着るときに避けては通れないのは、毛玉問題。このセーターは梳毛糸(そもうし)という毛足の長いものだけを引き揃えて紡績した糸のことを言います。そのため、毛羽が少なく、ニット自体が滑らかで、紡毛糸に比べると毛玉は出来にくいと言われています。
LIGHT GREY
肩が落ちたデザインと、着丈も絶妙。スタイルが気になる人は腰回りまでカバーしてくれるチュニックを選びがちですが、鏡で見たときは良いものの、実際に動いているのを他人が見ると、スタイルが隠れきれていないものも多いもの。このニットは後ろ姿からも分かるように、付かず離れずのシルエットで、裾がぴたっとしていないことから、身体を大きく見せず、華奢な印象にしてくれます。
横のスリットもポイントで、シルエットをキープしつつ、動きやすさを兼ね備えています。
クルーネックのニットだけでも様々ご紹介していますが、どれもZUTTOの「ずっと使いたいモノ」の基準に乗っ取った一枚。トレンドに飛びつきたくなるこの時期の心をグッと抑え、来年も、再来年も使いたくなるような特別な一枚を選んでみてください。
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