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素材のお手入れ事典「ファー(毛皮)」

 

素材のお手入れ事典「ファー」

 

目次)

・ファー(毛皮)とは

・素材について

・ファー素材の扱い方

困ったときには

ファーのお手入れ方法

 

 

 

 

ファー(毛皮)とは


 

ファー(毛皮とは)

 

ファー(毛皮)には、本物の動物の毛皮を用いたリアルファーと、合成繊維を用いて自然の毛皮に似せて作った生地フェイクファーがあります。天然素材のリアルファーにもムートン、フォックス、ラビットなどと種類もあり、フェイクファーは、リアルファーに見た目を近づけた合成繊維で作られています。

ムートンは耐久性が高く、洋服以外にもブーツやインテリアなどの使われること多く、高級なミンクはフォーマルウエアに使われます。リアルファー、フェイクファーともに耐久性が高く、3年以上の寿命、高品質のものは100年もつとも言われています。

 

 

 

 

 

素材について


 

フェイクファーとリアルファーとの違いは、値段とデザイン性、触り心地、保温性や耐久性が異なります。リアルでもフェイクでもその品質と価格は様々あり、お手入れも必要となりますので、ご自分に適したものを選ぶことが良いです。

 

◉利点

 

ふわふわとした柔らかな感触と美しい光沢が見た目と、耐久性と耐水性、保温性に優れています。毛の密度によっては、大量の空気が断熱材の働きをするので抜群の保温性があります。弾力性も高くラグなどは、お尻が痛くなりにくいなどの効果があり冬に快適です。

 

▲欠点

 

リアルファーにおいては、水洗いができないものがほとんどです。また、匂いがつきやすいので、香水やたばこ、防虫剤などの匂いを吸着しやすい上に、保管状態によっては虫に食われたりカビが生えたりすることもありますのでご注意ください。また、日光や蛍光灯などの紫外線によって退色することもありので、長期間日向で保管しないようにしてください。その点では、フェイクファーは、化学繊維でであることから、匂いがつきにくく虫食いはリアルファーと比べても少ない素材であり、製品によっては自宅で手洗いなども可能な場合があります。

 

 

 

 

 

ファー(毛皮)素材の扱い方


 

ファーは人間の髪と同じ組成であることから埃がつきやすい素材です。外で身につけるものであれば、帰宅後は落とします。ウエア類は風通しのよいところでハンガーにつるして日陰干しをして、軽く払っうようにして埃を落としてください。

 

使い始めに

ムートンなどは、新品や使い始めには、動物特有の匂いがする場合もありますが、使っていくうちに匂いは薄れていきます。気になる方は通気性の良い場所で陰干ししたり風を当ててからご使用ください。

 

着用後は

普段は、ブラッシング程度で十分な素材です。柔らかいブラシでほこりを落とし風通しの良い場所で陰干ししてください。

急激な温度・湿度の変化に弱いため、必ずかげ干しで自然乾燥すること。

 

シーズンの終わりには

天気の良い日に軽くたたくようにして、毛皮全体のほこりやごみをとり除きます。汚れがある場合は、かたくしぼったタオルで全体をふきます。その後、ハンガーにかけて数時間日陰干しにし、ブラシで軽く毛並みを整えます。 汚れが気になるときは、洗濯表示を確認の上、専門店での適切な方法でケアしてください。リアルファーの場合は、風合いが変化する可能性が高いので、心配なものはクリーニング店にお任せしてください。フェイクファーの場合は、おしゃれ着専用洗剤で自宅ケアができる場合があります。

 

保管方法

ファー製品は、湿気をしっかり乾かしてから収納・保管してください。衣類はハンガーに掛け、不織布などでカバーをかけることがおすすめです。インテリア用品やバッグの収納時に、他のものと重ねるように収納してしまうと、ファーが潰れたり寝てしまうフェルト化になりますのでご注意ください。普段ラグとして使用する場合も同様ですが、専用のブラシでブラッシングすることで、寝てしまった毛や絡まった状態を回復させることができます。ブラッシングする時、多少毛が抜け落ちることがありまが、丁寧にケアして保管することをおすすめします。保管場所はできるだけ通気性が良く、湿気が少ないところがおすすめですが、除湿剤を置いたり(製品に直接触れない位置)、定期的に外に出し風に当てる事でカビの防止になります。

 

 

 

 

 

 

困ったときには


 

ファーのお手入れには専用ブラシが便利です。

 

◆椅子に敷いていたムートンの毛が束になってきてしまった

市販の専用のブラシや動物繊維のブラシで、優しい力でブラッシングをしてください。毛の間に新しい空気を入れることで、風合いを取り戻すことができます。 ブラシが通りにくいときは、霧吹きなどで少し湿らせてから行うと、毛の通りが良くなりブラッシングしやすくなります。その後、風通しのよい場所で陰干しをしましょう。なお、直射日光に当ててしまうと色あせの原因になりますのでご注意ください。

 

◆雨に濡れてしまった時

外出で突然雨に降られてしまったら、吸水性の高いタオルや布で、手早く水分をふきとり、数時間日陰干しにしてください、ファーは高温に弱いため、暖房器具や日光で早く乾燥させようとすると、変色したリ繊維を痛めてしまいますので、避けてください。また、バックスキンの部分は乾きにくいので特に裏側をしっかりと乾かしてから仕舞ってください。

 

◆食べ物をこぼしてしまった時

飲み物をこぼしたり、ペットが汚したりした水溶性の汚れには、中性洗剤や頭髪用のシャンプー、ウール洗い用などの洗剤を水で薄めたものをタオルやスポンジなどに含ませた状態で軽く毛をたたくようにしてふき取ってください。その後、水に濡らして絞ったタオルで洗剤をふき取り、綺麗になったら風通しのよい場所で陰干しをしてください。

 

 

 

 

ファー(毛皮)のお手入れ方法


 

市販の専用ブラシでお手入れする方法

 

【ムートンの毛が束になってしまったら】

シーズン中に定期的にブラッシングしていただくことで毛の絡まりを防ぐことができます。また、毛が寝てしまったり、束になったものも市販の専用のブラシで整えることができます。

 



ムートン専用ブラシは、毛や皮を傷めにくい細い金属製のものがよいですが、ブラシに絡まる毛を取り除く際は、爪楊枝などを用いて、指先など怪我をしないようにご注意ください。

 

 

ゆっくりと丁寧に、少しずつ毛を逆立てるようにブラッシングしていくと、毛がふっくらと立ちあがっていきます。毛足が寝たり、絡まっている部分は、少し湿らせたタオルなどで水分を与えてから、ゆっくりとほぐすようにブラッシングしてください。

 

 

ファー製品のブランド一覧

 

Owen Barry(オーエンバリー)の商品一覧

Owen Barry(オーエンバリー)

5世代に渡り、シープスキンと革の鞣しに携わってきたファミリー企業から誕生したブランドで、設立当初は室内用スリッパやグローブの生産から、次第にハンドバッグやインテリア商品へ移行し、現在では高品質のスープスキン製衣類やアクセサリー、革手袋・クッションなど幅広く展開。洗練されたデザイン性や確かな品質、仕上がりの美しさで、世界中から信頼を集めています。

 

 HELEN MOORE(ヘレンムーア)の商品一覧

HELEN MOORE(ヘレンムーア)

1982年にイギリス北部のデボンという町で創設したHELEN MOORE(ヘレンムーア)。ファッションデザイナーだった娘、ヘレンムーアの、30年のキャリアと、ファッション、英国製造への情熱によりファッションアイテム(フェイクファーを使用したファッションアイテムやクッションやラグマットといったホームアクセサリー)を手がけるブランドです。

 

COSY(コージー)

2002 年にChilean Luciano Radrigan によって設立された、南米原産のベビーアルパカの毛を使った、ファー小物とウェアの 生産に特化したブランドです。南米の独特かつ伝統的なデザインを取り入れた商品を、 イギリスをはじめ世界各国へ浸透させることを目的に、肌触りが良く、軽くて保温性のある、アルパカの素材を活用したファー小物とウェアの生産に特化した製品を作り続けています。

 

 FLOKATI(フロカティ)

上質で安全なウール製品を展開するFLOKATI(フロカティ)社は、フィンランドの南に位置するリトアニア共和国のウール専門メーカー。森と湖に囲まれたリトアニアは、ヨーロッパの一大繊維の産地であり、近年は日本でも特に良質なリネンの産地としても知られているブランドで、ウールのシンプル、且つ自然な美しさと心地よい肌触りが人々をより健康にしたい、快適な暮らしを送って欲しいという想いを込めて、日々魅力的な製品を作り続けています。

投稿者: ZUTTO編集部 日時: 2023年11月10日 11:25 | permalink

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