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雨の日の必需品とも言えるラバーブーツ(レインブーツ)。その耐久性や美しさを保ち、長く愛用するためには、使った後のお手入れが欠かせません。
ラバーブーツ(レインブーツ)の普段のお手入れや白化やひび割れを防ぐための方法、保管方法など、重要なポイントをお伝えします。
ラバーブーツ(レインブーツ)に使用されている素材は、主に天然ゴムや合成ゴム、そしてポリ塩化ビニル(PVC)です。
それぞれ異なる特性と用途を持つため、自分に最適なラバーブーツ(レインブーツ)を選ぶ際には、これらの特性を理解することが重要です。
❶柔軟性や伸縮性に優れています。
❷天然ゴムや一部の合成ゴムは比較的重さがあります。
❸高い耐久性と弾力性があり、熱や寒さに対しても比較的耐性があります。また、寒い日や暖かい日でも温度調整を行い快適に履くことができます。雪や足元が特に悪い日におすすめ。
❹自然由来の天然ゴムは環境負荷が少ない一方で、自然の影響(UV光など)に弱いことがあります。
❶ラバー(ゴム)と比べると、比較的硬い履き心地です。
❷軽量でありながらも耐久性が高いです。
❸通気性が低く、足が蒸れやすいという問題があります。
❹汚れや泥などが付着しても比較的簡単に拭き取ることができます。
❺気温が低いと硬くなるため、雪道や氷上では歩きにくく、滑りやすい場合があります。
上の画像は天然ゴムとポリ塩化ビニルの素材表面の一例です。天然ゴムは自然な風合いが残った光沢がないものが多く、塩化ビニルにおいては、均一な表面で光沢のあるものが多くあります。
また、使用中に傷や汚れがついていく様子では、天然ゴムの方は素材に馴染むように劣化し、塩化ビニルの方は新品時の光沢感との差が大きく目立って見える場合があります。
水またはぬるま湯(40℃以下)を柔らかいタオルに含ませて優しく汚れを落とします。
汚れが取れない場合には、やわらかい馬毛ブラシなどで汚れを落としたり、流水やバケツなどに入れて表面の汚れを落とします。
その際、水が内部に入らないように注意してください。水が中に入ると乾きにくく、匂いやカビの原因になります。
たわしや洗剤は使用しないでください。これらは傷や黄ばみ、変色の原因となります。
汚れが落ちない場合には、家庭用の中性洗剤を水に薄めて溶かし、タオルなどに含ませて拭き取るようにしてください。その後、柔らかいタオルや布で拭き取り、しっかり乾燥させます。
<定期的なお手入れ(月1回程度)>
天然ゴム素材は、ゴムの表面が白っぽくなることがあります。これは「ブルーミング現象(白化)」と呼ばれる白いパウダー状の膜が張る現象です。使用には影響はありませんが、お手入れをすることできれいになります。
汚れを落とした後、ラバーブーツ専用の艶出し剤を乾いたタオルに含ませて拭き上げます。
白化やひび割れを軽減する方法として、定期的にシリコン配合で有機溶剤が含まれていない艶出しシューズクリーナーやゴムタイヤ用の艶出しコーティング剤(水性)も効果的です。その際、靴底に塗布すると滑る場合があるため、絶対にゴム表面にのみ使用してください。
ラバーブーツ(レインブーツ)は蒸れやすいため、汗や汚れにより雑菌が繁殖して臭いが発生したり、足のトラブルになることもあります。
着用後は、除菌消臭スプレーを内側に吹きかけ、2〜3時間ほど風通しの良い場所で陰干しを行うことをおすすめします。その後、シューツリーやシューズ専用の消臭スプレーなどで脱臭・除湿を行ってください。
シューフレッシュがない場合には、新聞紙を丸めてブーツの中に入れることで除湿の代用が可能です。
お手入れ後や使用後は、風通しの良い日陰で干します。長靴の場合は折り曲げず、まっすぐに立てて乾かしてください。
折れ曲がって保管すると、ひび割れが発生することがあります。しっかり乾いたら中に消臭剤を入れ、ブーツキーパー(または保形芯)などで形を整えて、湿気の少ない冷暗所で保管してください。
◆靴みがき
靴磨き用のブラシとクロスがセットになっています。ブラシの種類が豊富のため、それぞれの靴に合ったブラシを選んでお手入れすることができます。
未さらしコットン100%のクロスです。革製品にオイルやクリームを塗る際、また仕上げの際に幅広くご使用いただけます。
フレッシュローズとムスクの香りで、すばやく簡単にリフレッシュさせることができます。
天然のレッドシダーを80%以上含んだアロマティックシダーのチップをコットンバッグに詰めた消臭・吸湿剤です。
約150gの竹炭が入っており、浄化作用、脱臭、保水、酸化還元反応、遠赤外線効果があり、人の疲れを癒やすマイナスイオンを発しています。インテリアとしてもおすすめです。
レディース用のアンクルブーツやショートブーツに最適なレッドシダー製ブーツリーです。Woodloreのシダー材は、高価な赤身の部分である心材を75%使用しており、優れた吸湿性や防虫・防カビ効果を発揮します。
すでに防水機能がある素材のため防水スプレーは使用せず、定期的なお手入れを行うことで、長くご愛用いただけます。 深い傷やひどい汚れがある場合、高額なラバーブーツ(レインブーツ)は、信頼できる専門店でのお手入れをおすすめします。
1935年創業のゴム長靴のトップメーカーである甲信ゴムのブランドです。「Imagine & Create」の精神で、消防士や警察官などの専門職や農業・漁業関係者向けの長靴を作り続けている甲信ゴムは、その技術力とノウハウを受け継ぎながら、1986年、日常生活からアウトドアシーンまで対応できる長靴ブランドが誕生しました。
1868年、イギリスで誕生したFOX UMBRELLAS(フォックスアンブレラズ)。1947年、小型パラシュートを製作していたFOX UMBRELLAS(フォックスアンブレラズ)は、パラシュートの残材ナイロンを利用して、世界で初めて化学繊維の傘を開発しました。創業以来、品質と技法にこだわるシンプルで美しいレインアイテムを作り続けています。
igor(イゴール)は創業当時より一貫して、素材調達から最終の仕上げまで自社で行う100%メイドインスペイン。緻密な工程を重ねて作られるシューズは徹底的な品質管理に裏打ちされたものです。また、金型はリサイクルできる素材を使い、CO2削減のため配送にも配慮。人材雇用にも積極的で地域から労働力を確保しているという、製造背景にもこだわりを感じさせるブランドです。
ILSE JACOBSEN HORNBÆK の本社はコペンハーゲンの北に位置するデンマークでも最も美しいとされる白浜沿いにあり、素朴さを残す周囲の風景がブランドのスタイルに反映されています。自然の美しさと天然素材を大切にし、品質を重視しながらも時代性を取り入れる創造性、革新性を大事にしています。
NOVESTA(ノヴェスタ)は1939年、旧チェコ・スロバキア、現スロバキア中部に位置する小さな街にレインブーツとスニーカーを生産するための工場を建設したことから始まります。ミリタリー、ワーク、ラバーブーツ、ランニングシューズなど、純スロバキア産のフットウェアを創業から一貫して作り続けてきたNOVESTA(ノヴェスタ)は、高い環境基準と社会基準をクリアする生産体制を築き上げ、ほぼ全ての製品が天然ゴム、綿やリネンといった厳選された天然素材から生まれ、バルカナイズド製法によって生まれるシューズをハンドメイドで作り上げています。
セルビア生まれのシューズメーカー、OPANAK(オパナック)。1935 年、農業用シューズがまだ革製が主流の時代、創設者のミタ・ガガとチェキッチ兄弟が、セルビア農村地帯の人々の要求を満たすため、靴には珍しいラバー素材を用いて農業用靴を製造したのがOPANAK(オパナック)の始まり。実用性を第一に考えられたデザインは現地の人々に今もなお愛され続けています。
1905年、フランスで創業した老舗シューズファクトリーブランド、UMO(ウモ)。スリッパやウエリントンブーツ(ゴム長靴)、レインブーツ等、様々なシューズの製造を手がけるメーカーによって作られたPVC製のレインブーツ。PVC(ポリ塩化ビニル)でできたレインブーツは半永久的に劣化しないと言われており、軽く、傷が付きにくい、汚れにくいといった特徴があります。高いファッション性を取り入れたカラフルなレインシューズを作り続け、今では年間400万足を生産するフランスシューメーカーのリーダー的存在となっています。
バイキング社は、1920年にノルウェーでペーテル・マティアス・ロヴデによって創業しました。創業ほどなくして「ガロッシュ」という防水性の高いラバー製品を開発。その後はトレンドの変化にあわせながらラバーブーツやワークブーツを生産、その機能性の高さが徐々に広まり、農家、漁師、林業従事者、探検家までも愛用するほどまでになり、創業から100年以上経った今も愛され続けています。
1950年代にイリノイ州・ ロックアイランドの工場で誕生したXTRATUF(エクストラタフは、本格的なフィッシャーマンブーツとして漁師に向けてデザインされました。シェブロンアウトソールの高いグリップカは、濡れた甲板の上でその性能を発揮し、ネオブレーンラバーで作られるアッパーは、魚の油が内部に浸透することを防ぎ多くの漁師に愛用されました。現在は、ハネウェル社のもとで本格的な漁師用ブーツから、 ファンフィッシングやカジュアルシューズまで幅広い製品を生産しています。