薄手のカットソーや半袖トップスなど、新作の春物が街を彩るこの季節。
春本番にはまだちょっと早いけれど、
早く今年の新作を身につけてお出かけしたいと思うもの。
でも、そんなお洋服は1枚ではまだ肌寒くて
クローゼットの中で今か今かと出番を待ちつつ
装いの主役になるのはもう少し先の様子。
そんな時に1枚プラスすると便利なのが、カーディガン。
淡い色味で春らしさを先取りし、なおかつ1枚羽織ることで
暖かさの調整も出来るという、この季節に欠かせない万能選手なのです。
そんなカーディガンを主役にして、軽やかな装いを楽しんでみませんか。
シューズ:SHELLCAP SLIP-ON OFF WHITE/OFF
ボトムス:ウィメンズ G1138 ST.SLIM WA デニムパンツ
ベーシックな装いを春らしく変えてくれるのが、春色カーディガンの力の見せ所です。
写真は、モノトーンを基調としたゆったりシルエットの装い。
春から夏、秋口まで長く活躍する無地のクルーネックニットに、
一年を通してどんな装いにも対応出来るデニムパンツ、白いジャズシューズという組み合わせです。
これでも充分素敵ですが、飽きのこないベーシックな装いだけに
季節感を感じられる雰囲気にアレンジしたくなるものです。
カーディガン:近日発売予定
基本のボトムスとシューズの組み合わせはそのままに、トップスと小物を変えて。
爽やかな細いボーダーのVネックニットに、
菜の花を思わせるようなニットカーディガンを合わせたコーディネートです。
上半身のシルエットがきゅっとコンパクトになったのに合わせて
デニムパンツの裾をさらに1回ロールアップ。これだけでもぐんと春らしいシルエットになります。
フランスの老舗ファクトリーから生まれた着心地の良いカットソーブランド
tricotage de marmoutier (トリコタージュ ド マルムティエ)。
一度、袖を通せば、毎日でも着たくなるほどのカットソーと言われ、その着心地の良さには定評があります。
素材に使用しているマーセライズコットンは、
綿糸を引張った状態で加工を施したコットンで、1844年、イギリスのジョン・マーセルによって開発されました。
シルクのような光沢と質感で、フォーマルウェアなど、光沢や明るい発色を求められる生地に用いられる素材です。
少ないベーシックな服でお洒落を楽しみ、長く愛用するフランスらしい一着です。
春のお洋服の難しいところは、着られるシーズンが思いのほか短いこと。
まだ肌寒いと思い、冬の終わりが長引いたかと思えば
あっという間に初夏が訪れて、装いはほんのり優しいパステルカラーから
オレンジやスカイブルーが似合う夏の装いへと移り変わっていきます。
そんな時は、春色のカーディガン1枚に
夏まで使えるお洋服と小物を合わせることで上手に季節感を演出することが出来ます。
シューズ:SHELLCAP SLIP-ON OFF WHITE/OFF
ふんわり空気をまとう肌触りが心地よいパステルピンクのカーディガンを主役に、
夏には1枚だけでさらりと着たいポケット付き半袖Tシャツや、
素足で履いても心地よいキャンバススリッポンを合わせた装い。
一見スカートのようにも見えるボトムスは、ペルー綿のサルエルパンツ。
空気を含んで優しい印象になるのはもちろん、足さばきが良く歩きやすいという機能面も。
1枚で履くのはちょっと寒いかな?という時はレギンスを重ねても素敵に着こなせます。
繊細な透け感が目を引くAIRY WOOL クルーネックカーディガン。
春のニットというとコットン製が多い中、こちらはウールを薄く織り上げた一枚。
トップス一枚だと少し肌寒いかも、というときにぱっと羽織るだけで
ウール100%ならではの暖かさが身を包んでくれます。
また、手洗いも出来、乾きが早いのも嬉しいところ。
首元が丸いクルーネックタイプが優しい印象で、
パステルカラーのカラーバリエーションが爽やかな印象を作ってくれます。
美しい水色とオレンジを基調にしたmarumasu(マルマス)のストール Progressionは、
広げてみるとその一枚の布の中にボーダーやチェック、様々な柄が組み合わさっていることがわかります。
この大胆な柄の構成により巻き方次第で、見えてくる色や柄が変化しいろんな表情を作り出すので、
一枚のストール以上に活躍してくれます。
広げると向こうの景色が透けて見えるほどのガーゼの生地は、
綿の中でも上質なスーピマコットン100%の糸を使い、使い易い大判タイプにしています。
オレンジが入っているので一見強めの印象にも思えるのですが、
ブルーが顔周りに大きく出るように折りたたむことで色合いの印象を調整することが出来ますし、
ガーゼ生地の柔らかさもあいまって、パステルカラーのカーディガンと合わせると
とても上品に仕上がります。
イエローやピンクは可愛いけれど、ぱっと華やかなカラーはなかなか着る機会がなくて。
そんな時には、色味は抑えつつ、軽やかな素材を合わせることで
無理に「春らしさ」を意識しなくても、ぐっと季節感を演出することが出来ます。
カーディガン:JAPANESE YARN ロングカーディガン
ニットトップスにニットのロングカーディガンを重ねたレイヤードスタイル。
インナー、トップス、カーディガンと3着重ねて身につけているのですが、
決して重たい印象になることなく、
むしろ素材の透け感が増して軽やかな印象になります。
C.T.plage(シーティー・プラージュ)の
JAPANESE YARN ロングカーディガンは、お尻もすっぽり隠れるほど長さのある作り。
裾のサイドにスリットが入っているので、動くと緩やかにドレープが出来、可憐な印象を作ります。
麻の混紡素材なので、透け感があって見た目も涼やか。
下に着る服によって印象を変えられるアイテムは、春先から夏まではもちろん、
暑さが残る秋口まで 、長いスパンで愛用出来る一着です。
写真のように、上質な「白」を重ねるという着こなしも。
白いトップスは一年を通して目に触れる機会の多いアイテムなので
これといった季節感はないようにも思えるのですが、
白に白を重ねるとたちまち爽やかさが増し、春から初夏にぴったりなコーディネートが完成します。
これぞ定番といえるものだからこそ、シルエット、着心地、耐久性の良さをバランスよく。
そんな願いを叶えてくれるのがgicipi(ジチピ)のシンプルなVネックカーディガン。
裾と袖のリブを長めにとってあり、しっかりとした作り。
薄手のカーディガンですので、夏の暑い時期にも冷房や紫外線対策としてもおすすめの一枚です。
着丈も長めになっていますので、薄手のシャツと合わせたり、
ショートスリーブを一緒に選んで、アンサンブルとしてもお使いいただけるベーシックなデザインです。
同じgicipi(ジチピ)のキャミソール。
薄手のカットソーとの重ね着をする際には、首回りにレースがあることで華やかさが出て
女性らしいスタイリングに仕上げてくれるので、重宝します。
目の詰まった肌触りのいいコットン生地は、一般的なTシャツ生地よりもストレッチがきくため、
型くずれしづらいのも、お洗濯が多いインナーには嬉しいポイントです。
日曜日、お友達とおしゃべりしに近所のカフェへ。
そんな時、アウターは何を着れば?と迷うのがこの季節の特徴でもあります。
カーディガンだと寒いけれど、ウールのコートはもう季節が合わないし、
トレンチコートよりもリラックスしたシルエットにしたい。
そんなわがままにもしっかりと応えてくれるのが、
ロングカーディガンのように纏うことが出来るリネンコート。
着丈の長い軽い羽織ものは、1枚でお洒落度をグッと引き上げてくれる上に
ほどよくカジュアル、そして上品という良いとこ取りのアイテム。
シンプルなTシャツとデニムにあわせれば颯爽としたカジュアルスタイル、
ふんわりとしたスカートやワンピースに合わせたら、上からベルトを巻いてバランスを整えて
女性らしいエレガントなスタイルも作れます。
ボタンやベルトといった装飾がないロングカーディガンのようなデザインなので、
「アウター」「コート」といいう括りではなく、トップスの延長のように馴染みます。
ちょっと肌寒い時は、カフェの席で脱がずにそのまま着ていても違和感がありません。
フレンチリネンを贅沢に使った着心地の良さも特徴。
一度仕上がった生地にビンテージ感を出すため、繊維を優しく叩きほぐす加工を施して、
ソフトでふっくらとした洗いざらしの形状にし、
そこから更にウォッシュドライ加工を加え、生地の柔らかさと洗いざらしの形状を強調したナチュラルな風合いに仕上げています。
使い込む程に柔らかく風合いを増すリネン素材。
そこに様々な技を加えることによって、さり気なく差のつく表面感が生まれているのです。
首回りにストールを纏わせる時は、ヘアアレンジも楽しみの一つ。
ハーフアップにしてデコルテ周りの髪をゆったり遊ばせるだけでも春らしく見えるものです。
そんなヘアスタイルには、樹脂製のアクセサリーを。
janeke(ヤネケ)のヘアアクセサリーに使用されているアセテート樹脂は、
主原料に木材パルプを使用し、その繊維素材の断面が光を乱反射させることで
深みのある独特の風合いを生み出すのが特徴。
同一のアイテムでありながら一つ一つ表情が異なっているのも魅力です。
派手には見せたくないけれど、飾り気のないヘアゴムやピンだけだとちょっと寂しい。
そんな時に、ハーフアップの結び目にバレッタ一つ付けるだけで
凛としたムードを醸し出します。
Vネックのニットやカーディガンを着る日は、
デコルテや手首に美しく映えるネックレスやブレスレットが欲しくなります。
個人差はありますが、40〜45cmの長さですとシャツの第二ボタンを開けた時に
丁度Vの字部分に石が見えるので首回りを開けて軽やかな雰囲気に仕上げたい春の装いにはぴったり。
また、細めのバングルやブレスレットなら何本か重ね付けするとまた違った印象を見せてくれます。
肌なじみが良い淡いピンクのモチーフや、小さいけれど光を反射する様子が美しいビーズアクセサリーは
春の装いに凛とした美しさを添えてくれます。
装いを作り上げるアイテムとして、侮れないのがベルト。
シンプルなデニムやコットンパンツに合わせるだけでぐっと上品に見えますし、
ロングカーディガンの上からウエスト部分にベルトを巻いてワンピースのように見せることも。
ベルト部分が細めで、金具が小ぶりなものを選ぶと女性らしく、上品に仕上がります。
今回は、カーディガンを主役とした春の装いについてご紹介しました。
肌寒いのを我慢しながら春服を着るのはちょっと大変ですし、
やっと暖かくなったと思ったらあっという間に初夏になってしまい、
お気に入りの服をクローゼットにしまい込んでしまうのも、寂しいものです。
一枚で季節感を演出することが出来るカーディガンやファッションアイテムを上手に取り入れながら、
お気に入りのお洋服をシーズンを超えて愛用することが出来たらとても素敵ですね。
▶︎上質なシルエットをつくるニット/C.T.plage
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