長い冬の間の手仕事として、古くから受け継がれてきた、竹細工。岩手県一戸町の職人さん達の手で編まれた、篠竹のかご達は丁寧に編み込まれていて、編み目がとても美しいのが特徴です。篠竹は、山野に自生する鈴竹(すずたけ)とも呼ばれる、とっても細い竹のこと。しなやかで弾力性のある篠竹のかごは、上から軽く押してみると手が跳ね返るほどです。その性質を活かし、古くから数々の優れた暮らしの道具となり、私達の身近な存在へとなっていきました。
竹を割き、太さや厚み、長さを整えた篠竹は、編み込むまでがとても大変な作業。熟練した作り手さんからしか生まれることがない、素晴らしい手仕事なのです。