ずっと使いたいモノ、置いてます。

いつまでも愛らしい

縮こまって寄り添う5匹のお猿たち。それぞれポーズも表情も異なり、見ているだけでほっこりするこのアイテムは炭谷三郎商店（スミタニサブロウショウテン）の文鎮 五猿です。文鎮といえば書道具のイメージですが、この文鎮は、ペーパーウェイトとして紙をおさえるための役割だけでなく、仕事や学校への提出物や重要な書類の目印としてもおすすめです。自然と目を向けたくなる可愛いお猿さんの文鎮ですので、大事なことを忘れずにいられそうです。
また、愛嬌のあるユニークなお猿さんはデスクの上の癒しのオブジェとしても、日々頑張る姿を見守ってくれそうです。

南部鉄器とユニークなデザインの組み合わせ

文鎮 五猿は鉄で作られた南部鉄器です。南部鉄器とは17世紀ごろから岩手県盛岡市と奥州市で作られてきた鉄鋳物のこと。道具としての丈夫さを十分に感じさせる質感や、手に持った時の重量感。そして使うほどに増して行く風合い。鋳物にはいろいろな魅力がありますが、この南部鉄器は水分に強くて錆びにくく、急須や鍋のなどの水を入れることが必須な道具が作られているほど。また、2代、3代と末長く愛用できるほどの丈夫さがありながら、デザイナーや職人たちの想いが直接伝わるような温もりある質感も魅力の一つです。

モチーフの五猿は「ご縁」の語呂や「お客がござる」という商売繁盛の意味がありますので、飾り物として部屋に置いておくだけでも縁起が良さそうですね。
猿の背中には実直な書体で「持たざる・言わざる・聞かざる・見ざる・思わざる」の言葉が浮かんでおり、五匹の猿がそれぞれを表現しています。「よこしまな考え（思わざる）や偏見（見ざる）をせず、悪質な言葉に迷わされることもなく（聞かざる）、嘘もつかず（言わざる）、執着しない（持たざる）ように生きなさい」というありがたい教えも込められた文鎮。
猿一匹一匹の表情が細かく表現されているのを真正面から見て楽しい上に、真横にしてみると五匹の頭が並ぶ様子はいたずら小僧のような自然な雰囲気で、その愛らしい丸みのあるフォルムからは和やかな雰囲気が漂っています。

味のある色合いと凹凸の程よい肌触りからは素朴で優しい表情が感じられる文鎮は、暮らしの道具として使うほどに味わいを増していきます。焼き物やクラフトものが好きな人や書道が好きな人にはもちろん、ペーパーウェイトやオブジェとしても男女問わずご使用いただけるデザインですので、引っ越し祝いや誕生日プレゼント、父の日や母の日のプレゼントとしても最適。お子さんの習字道具セットの一員にしても喜んでもらえそうです。大切に味わいを育てていただきたい文鎮です。

工芸は素材を抜きに語ることはできない

デザインを手掛けたのは、日本クラフト協会理事長を務めるなど、デザインの普及につとめ地方産業と提携し新商品の開発も行ってきた馬場忠寛氏。機能面に優れた伝統的手技と先端技術で、生活文化の向上や新しい関係を構築することを心がけながら南部鉄器のデザインにも長く取り組まれ、作品の多くは1970年代に誕生しています。現在、当時と変わらぬ方法で再び製造され、馬場氏のユニークでモダンなデザインが現代の生活にマッチしています。

｢くらし｣を提案できる商品

伝統的な製法で日本の道具や模様を大切にしながらも、身近な動植物をデザインに取り入れて、ユニークでモダンなものづくりを行う炭谷三郎商店（スミタニサブロウショウテン）。クラフトデザイナー・作家と共に企画・制作し、和の道具にとどまらないインテリア性の高いアイテムたちは、老若男女問わず世界中の人から愛されています。
また、使い続けることで味わいが深まるものを作り出すことに力を入れているブランドでもあり、使用する素材や加工方法にもそのこだわりが感じられます。

そんな道具たちを生み出せるのは、使い易さや便利さだけでなく、使う人が「楽しい」と思えるかということに重きを置いているから。炭谷三郎商店（スミタニサブロウショウテン）は、美術工芸品や金属クラフトを通じて、心と暮らしが豊かになるような暮らしの道具を提案し続けています。