ずっと使いたいモノ、置いてます。

自然で柔らかな印象を作るガーゼの服

洗いざらしが気持ちいいガーゼの洋服。じゃぶじゃぶ洗って、太陽の光をたっぷり浴びてカラリと乾いた服には、自然に出来た表情が生まれます。このガーゼならではの表情が、さらりとした肌触りを作り長く愛用したくなる着心地の良さへとつながっていきます。バルーンスリーブプルオーバーは、ふんわりとした袖が特徴的なデザイン。ガーゼ生地を使うことでカチッとしすぎない柔らかな印象を作ります。肩の力を抜いてリラックスして着られる一着です。

空気をまっているような軽さ

ガーゼとは綿の糸をゆるく撚り、縦横交互にあまく織った生地のこと。吸湿がよく速乾性もあり、通気性が良いのが特徴です。ガーゼというとよく汗を吸ってくれるので、夏のイメージが強いですが、二重、三重と重なっているガーゼには、間に空気の層が出来ていて意外なほどあたたかいという、実は肌寒い季節にも向いている生地なのです。また、あまく織ることで糸同士の密度が低く、これによってまるで空気をまとっているような「軽さ」「柔らかさ」があるのも魅力です。

ao（アオ）のガーゼは失われがちな「コットンそのもののやわらかさ」を十分に保てるように作られています。優しいタッチの服にするために糸から生地になるまでの工程を見直し、その結果、余計な油落としや加工・糊付けをしないことで、コットンそのものの柔らかいタッチが保てることがわかりました。ただ、この加工を施さない生機（きばた）を使うということは、風合いが良いというメリットに対して、洗うと縮むという扱いにくさが生じます。ao（アオ）では必ず洗いまたは染めを施し、縮むことを計算してパターンを修正することで、この扱いにくさを解決しました。自社工場だからこそ出来る手のかかる工程によって、洗った時の縮みが軽減されています。

バルーンスリーブプルオーバーは、表面を細い糸で織ったガーゼ、裏面には目の粗いガーゼであるスラブ二重ガーゼを使用したトップス。肌触りや光沢感が表と裏で異なるのが特徴です。また、ムラ糸を使って織られた生地なので少し凹凸のある独特の表情が生まれています。ヒップにかかるくらいの着丈で、襟ぐりは鎖骨が隠れる程度の上品なあき方。背中には可愛らしい小さな貝ボタンが1つ付いています。ボリュームを持たせたバルーンスリーブと袖口のピコカットが上品さの中に華やかさをプラスしており、きちんとした場面でも重宝する1着です。

新潟の縫製工場から

ao（アオ）は新潟県の糸魚川市にある縫製工場が立ち上げたファクトリーブランドです。長年培った縫製工場としての技術を使い、縫製するのには手のかかるガーゼを使った洋服を作っています。肌当たりの良さにこだわり、縫い代を倒して縫い押さえたり、折り伏せて縫ったり、袋状に縫ったりと、1点1点細かな部分にまで気を配っています。

また、目の粗いダブルガーゼや、透け感を楽しむ一重ガーゼ、一見してはガーゼに見えないような染色などao（アオ）ではガーゼの可能性を信じ、オリジナルのガーゼ生地の開発にも積極的に取り組んでいます。