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magno:Small size , functional craft
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文房具という、どこか無機質なプロダクトに、 木の温かみを加えたのはインドネシアのブランド、magno(マグノ)。 すべすべと滑らかな木肌は使っていて心地良さを覚えます。 ジャワ島の小さな村が創り出すステーショナリーブランドの こだわりと革新性についてご紹介します。Magno(マグノ) デスクトップセット01

「村」「都市」間の矛盾を埋めるクラフト

プロダクトデザイナーのシンギー・カルトノは2003年、magno(マグノ)を立ち上げました。ジャワ島都市部の工科大学でプロダクトデザインを学んだ彼は、都市部と農村部との貧困格差に疑問を抱き、村にある素材と労働力で世界を巻き込んだ村起こしが出来ないか、模索したのです。

Less wood, more works.   ー少ない木材でより多くの仕事をー

magno(マグノ)では地元の素材と労働力を活用することにこだわりを持っています。これは、機械化された農業によって仕事を奪われた人々の雇用を生み出すことが目的です。

magno(マグノ)が提唱するニュークラフトは、既存職人の技能を基にしながら、その技術を細分化・マニュアル化することで、職人や技術者でなくてもその技能を簡単に身につけ、仕事を得ることが出来るのです。
生産の各段階に作業標準書、品質標準書も設け、それに従って生産します。

単なるクラフトにしないために

magno(マグノ)は、もとから世界への輸出を視野に入れた上で立ち上げたブランドなので、輸出市場の要求事項に応えられるよう5つの基準(【品質】【数量】【納期】【価格】【継続性】)を設けています。

インドネシアの村単位で行うクラフト作業に関して、こういった基準や標準書は大変革新的なことなのです。

木材は有限で、そして素晴らしい素材

magno(マグノ)で使用する木材は地元の素材です。
主にアルバシア、マホガニー、ソノケリンの3種。
それぞれ、成長速度や硬度によって製品の適切な部位に使用します。

これまで、木材は主に薪用に加工されていました。
木を伐採しこのような形にして売っても、値段としては60セントほどにしかなりません。

しかし、magno(マグノ)の小さなホッチキスにすると同じ木から約200個の製品を作ることが出来、$1,000ほどの売上につながります。デザインと機能という付加価値をつけて値段を高めるのです。

木の有限性を知るからこそ継続性を大事に

magno(マグノ)工場の敷地内では 使用する木材の苗木を育てています。

magno(マグノ)工場の敷地内では使用する木材の苗木を育てています。
その数、年間約25,000~30,000本。育てた苗木は近所の方々に協力してもらい村の周囲に植林します。
また、小学校との共同プログラムとしても苗木を育て、植林することを行っているのです。
使う木以上のものを植え、循環させていく、そんな取り組みに力を入れています。

小さいものに焦点をあて、社会をデザインしていく

magno(マグノ)とは、“magniying glass”(ルーペ)の造語だそうです。村という小さい単位に着目し、そして国全体を変えていく、そんな願いが込められています。

デザイナーのカルトノは言います。「ニュークラフトはどのような村でも始めることが出来る」と。

これは、それぞれの村が地域や個性に合った新しい産業を興すことで「強い村」を取り戻し、ひいては国全体の社会・経済・文化的な変貌を遂げることが出来る可能性を秘めているということ。

magno(マグノ)はこれからもインドネシアの村の可能性を信じ、それぞれに工夫した個性を打ち出していくことで、国全体が世界につながっていくことを目指しています。

Magno(マグノ) テープディスペンサー Magno(マグノ) ミニステープラー Magno(マグノ) 木のラジオ Magno(マグノ) カッター

Magno

Magno

木を想い。人を想い。

インドネシア・ジャワ島の西方にあるバンダング工科大学でプロダクトデザインを学んだデザイナー、シンジーカルトノによって2003年つくられたブランド、magno(マグノ)。
インドネシアで、非常に大切な資材とされる木々は、残念ながらその多くが無計画に大量伐採され、そこに暮らす人々の利益を残すことなく海外に輸出されています。magnoはこれに対し、この国で50年かけて育ったジャワ黒檀やマホガニーを素材に、無駄なく使用した「小さくて機能的な木工製品」づくりを目的としています。組み立ても現地の人々で行うことで、素材の有効利用と雇用機会を創出させているのです。製品は従来のいわゆる「民芸品」的な製品とは一線を画す、非常に現代的な製品の形状であり、細部に渡って考えぬかれ機能的に磨き上げられたデザインが大きな特徴です。
2007年の2月からは売上げの2%を植林活動支援として寄付を行い、森や木を守る活動をしています。

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