陶器市といえば産地に出かけて出会えるお得なものや掘り出し物。
見つけてきたのは長崎県波佐見町。ここは九州の焼き物でも大きな産地で、1580年頃から陶石が産出されたことで焼き物の一大産地になりました。日用食器では全国の16%のシェアを誇る出荷数を誇る波佐見焼ですが、2000年頃までは有田焼を生産していた窯元が多く集まる地域でした。分業制産地における社会的都合により、地域はこれまでのものづくりでは先が見えなくなった時に、各工房と人々の暮らしの間に立ってものづくりを支えてきた西海陶器株式会社が中心となって、新たにスタートしたのが波佐見焼です。
最近になって、メディアでの注目も高く、おしゃれな食器によく見る波佐見焼ですが、その現代的な食器の背景には、400年以上の歴史があり、食器や美術工芸品など生産してきた技術があります。
現在の波佐見焼は、白磁の美しさと呉須(藍色)で絵付けされた繊細な染付が中心ですが、蔵の中にはこれまで有田焼として様々な要望に応えて、技術向上し製品づくりをしてきたため、産地がもつ技術が多種多様であって、歴史が長いことが垣間見れる場所でした。
※掘出し市について注意事項※
このtreasure series 掘出し陶磁器でご紹介しているのは、どれも時代の背景が映し出された焼き物ばかり。現在は生産されておらず、年代を重ねたお品です。製品自体に大きな劣化等はありませんが、柄の擦れなどある場合があります。パッケージに関しては、破れなどはありませんが、古いものになりますので予めご了承ください。また、一つ一つ手作業で行っているため、絵付け・色ムラ・形が微妙に異なる場合がございます。絵付けや色ムラ、形などのイメージ違いによる返品や交換は一切お受けできませんので、予めご確認の上お求めください。
アンティークへと育てる
今回ご紹介するのは、波佐見焼の歴史の中でも今となってはお目にかかることができないほんの一部の品々。現代において、同じ品質のものづくりをするには、時間と技術と材料コストと見合わないものが多く、日本の活気ある時代も感じられるお宝のような製品です。
◇古染山水 小蓋物
明治時代から続く窯元が1980年代に作った手描きの逸品。山水模様が繊細で美しく、藍の下絵具の呉須の濃淡が職人技を物語ります。明治の初め、初代草場泉益が有田町中樽地区にて輸出用の大皿や花瓶を中心とした赤絵屋を始めた草山窯。赤絵屋から窯元へ転換し、割烹食器・一般食器・箸置・飯碗・湯呑など飽きのこない器・料理を盛る器・普段使いの器を多く手掛けた窯元です。
かつて、海外向けに花瓶や大皿を多く制作し、現在は作陶は終了していますので、貴重な掘り出しものです。山水は手書きでしか出せない趣きがあり、熟練職人の手がけたものを再現するには難しいものです。
ちょっとしたお菓子を入れてお茶受けの器にするも良し、来客用に角砂糖を入れておいたり、食事の薬味入れにも良いです。小物類やアクセサリーケースとしても素敵です。また、香りのものを入れておいて来客前に蓋を開けてお迎えするのにも良いですね。
◇鉄砂つゆ草 梅型口変り皿
1980年代の有田焼。染付、色絵、そして手描きの金彩が施された華やかな富右ェ門のお皿です。染付に色絵を入れたつゆ草の繊細なデザインと葉の濃淡が美しく、和の雰囲気です。大抵、食卓には丸や四角の食器が並べられますが、この梅型を取り入れてみるといつものメニューも違ってみえます。和食の副菜に多い茶や緑の色が映えて、常備菜も料亭のように違ってみえ食器の力を感じる梅型です。大皿料理を囲む時の銘々皿にもよく、来客のおもてなしやお正月、お寿司のパーティーでも使いたいお皿です。富右ェ門も現在は生産が終了していますので、白磁、梅型、つゆ草の絵付けに少しの料理で、濃み(だみ)の技法を目でもお楽しみいただきたいお皿です。ご家庭で割烹気分を味わえそうですので、お節料理を出すお正月にもおすすめです。
◇古伊万里 多用鉢
こちらは1990年代の有田焼。親和貞陸の器です。創業以来5代続く古い窯元で、割烹食器から業務用のものまで時代に応じて様々な食器を制作してきました。華やかな側面の絵付けが目を引く多用途の鉢には縁起の良い松と梅でお祝いの席や特別な日の器としてもぴったり。日常使いもしやすく、煮物や丼もの少しの麺類、和菓子や果物を盛り付けても食卓を華やかに彩ります。小腹の空いた夜食に少量の蕎麦やうどんを食べたり、あえてかりんとうやお煎餅の菓子鉢に使いたい器です。
◇ジュエリーボックス
陶磁器のジュエリーボックス。生地の段階で泥漿(でいしょう)※粘土と水を混ぜ合わせ泥のような液体※を塗り重ね、凹凸を施したドットパターンを仕込んだうえで素焼、本焼成、その後に金絵具を用いて着彩し、上絵焼成を経て完成したものだそうです。
東欧の雰囲気も感じる花の絵が手書きされたジュエリーボックスは、絵付の色数一筆一筆からなる濃淡から、この小さな焼き物が一つ一つ丁寧に作られたことを感じる手仕事の品。西洋を雰囲気感じる六角形のロイヤルヌーボーは、緻密な紋様の上絵転写を貼り焼成したものだそうです。絵柄はなく金彩が施されたジュエリーボックスには、水玉模様のような凹凸があるこれまた個性的な品。どれも異国のヴィンテージの雰囲気で、世界各地の焼き物がそれぞれに影響を受けて反映してきた歴史も感じます。
丈夫な陶磁器の年代ものは、日常で長く愛用していただければ、この先40年後にヴィンテージからアンティークなものへとなる波佐見焼のtreasure series 掘出し陶磁器です。
▼西海陶器について
サイズ | 古染山水 小蓋物:直径約11×高さ4(cm)
鉄砂つゆ草 梅型口変り皿:直径約23.5×高さ3(cm) 古伊万里 多用鉢:直径約14.5×高さ6(cm) ゴールドドット角中:幅約6.5×奥行き5.5×深さ3.5(cm) ソフィア丸小:幅約5×奥行き5×深さ2(cm) |
重量 | 古染山水 小蓋物:約230g
鉄砂つゆ草 梅型口変り皿:約740g 古伊万里 多用鉢:約350g ジュエリーボックス:約30〜50g |
素材 | 陶磁器 |
製造国 | 日本 |
生産地 | 波佐見 |
対応機器 | 電子レンジ: x
食器洗浄機: x オーブン: x |
"ずっと愛着をもって使い続けられるモノと出会いたい”、"出会ったときの嬉しさを共有したい”。
ZUTTOは、そんな思いからはじまったセレクトショップです。日本のもの、世界のもの、手仕事から生まれるもの、素材にフォーカスしたもの、技術を要するもの、様々な「もの」をご紹介する中で、「もっとこういうものがあればいいのに」という思いに至ることがあります。その、「もっと」の部分にこだわって作ったオリジナルアイテムをZUTTOブランドとしてご紹介しています。
ウエアやファッション小物、バッグ、キッチン小物などアイテムは多岐に渡りますが、共通しているのは「長く愛用したくなる工夫と素材」について熟考していること。時を経ることで深みを増してエイジングしていく素材は、共に年月を重ねることが楽しみになりますし、自分の好みに合わせてセミオーダーしたものは使い勝手がよく長く手元に置いておきたくなります。可能な限りお直しや修理にもお応えできる体制を整え、「長く使う」ことをあらゆる面からサポートしていくブランドです。
商品 | 価格(税込) | 在庫 | 個数 | |
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treasure series 掘出し陶磁器Vol.1(古染山水 小蓋物)
送料:一配送660円・11,000円以上で送料無料(一部地域除く)
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¥3,960(税込) |
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treasure series 掘出し陶磁器Vol.1(鉄砂つゆ草 梅型口変り皿)
送料:一配送660円・11,000円以上で送料無料(一部地域除く)
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¥7,480(税込) |
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treasure series 掘出し陶磁器Vol.1(古伊万里 多用鉢)
送料:一配送660円・11,000円以上で送料無料(一部地域除く)
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¥4,180(税込) |
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入荷待ち
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treasure series 掘出し陶磁器Vol.1(ソフィア丸小)
送料:一配送660円・11,000円以上で送料無料(一部地域除く)
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¥3,300(税込) |
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残り1点 |
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treasure series 掘出し陶磁器Vol.1(ゴールドドット角中)
送料:一配送660円・11,000円以上で送料無料(一部地域除く)
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¥4,400(税込) |
△
残り2点 |
カートに追加されました
¥4,180(税込)
¥17,600〜(税込)
¥2,970(税込)
¥2,750(税込)
¥3,300(税込)
¥16,060〜(税込)
¥6,600(税込)
¥16,280(税込)
¥4,400(税込)
¥8,800(税込)
¥11,000(税込)
¥9,350(税込)
¥17,600〜(税込)
¥12,100(税込)
¥38,500(税込)