Reports 005 水は生活の基本、それを伝える製品たち
人にも環境にもやさしい洗剤メーカーとして、ヨーロッパを中心に世界に22カ国で愛されてるECOVER(エコベール)。 日本でECOVERを紹介されているロジスティークジャポンさんにお話を伺ってきました。 その日は、ちょうど洗濯日和のいいお天気。 たくさんの資料と製品に、おいしいお水と優しい笑顔で迎えていただきました。
■お話を聞かせてくれた人
株式会社ロジスティークジャポン 木村 寛子さん
◇株式会社ロジスティークジャポン
植物性原料から作られる洗剤ECOVER(エコベール)の日本総代理店。 人と地球の環境にやさしいものを提案していくという明確なテーマを持ち、 フランスの天然水から作られるソワン・ドー、硬水の代表格コントレックスなど、 特に水に関する製品紹介に取り組んでいる。Q1.ECOVERをはじめられたきっかけを教えてもらえますか?
今ではポピュラーになっているコントレックスにも歴史がありました。
コントレックス(ナチュラルミネラルウォーター)を、弊社で紹介しはじめたことがきっかけだと思います。 日本では、まだ今ほど水をお金を出して買うという文化がなく、とくにミネラルが豊富な超硬水であるコントレックスは、
軟水に慣れている日本人には飲みにくいもの。 今でこそ、たくさんの方に愛飲いただいていますが、当時は良さを理解していただくのに苦労したようです。 それでも水はやっぱり、人の基本です。コントレックスの安心で健康な水源を守るために、山を広範囲に管理するという
環境保全活動を知って、私たちが得られる素晴らしさと難しさを伝えたいという思いでやってきました。 その時に弊社の代表が、運命のように出会ったのがECOVERでした。
ECOVERも、サステナブルな植物性原料と環境保護の大切さに取り組む会社で、製品はその考えに即する素晴らしいもの でした。 食べられる植物や海水のにがりなど素材は自然由来のもの、洗浄後の排水は1週間でほぼ100%が、自然に還り自然物質に
戻ること。 人と地球の環境にやさしいものを提案していくという弊社の理念に繋がりました。 弊社が、水に関する仕事に取り組んでいこうとなったのもこの二つの製品との出会いだったと思います。
Q2.販売をはじめられて、ECOVERの反響はいかがでしたか?
新しいECOVERのパッケージを身にまとった製品たち。 正直、5年前までは、環境への意識の高いお店など数えられる店舗でしか取り扱いがなく、ご紹介できる商品数も3つだけ
でした。 転機は、2001年にボトルデザインが変更したこと。 半透明のボトルとナチュラルなイラストは、製品の良さが伝わるものになりました。 それから、ここ数年の環境意識の高まりとともに、口コミやメディアで取りあげていただくようになって、ご理解いただける店舗
やお客様が少しづつ増えてきました。 個人的な気持ちとしては、はじめは世話のかかっていた子供が、色々あったけれども健やかに育ってくれたという感じがします。
Q3.ECOVERについてお聞かせください。
ECOVERのオーガニック工場。建築建材は全てリサイクル可能な天然の素材が使用されています。 一言でいうと哲学を持っている製品です。 ECOVERの工業生産性と環境保護の両立している「自然との共生」という理念。
コンセプトマネージャーであるピーターマレーズが、ECOVERの理念をストイックに管理し、現在も理想を追い続けています。 原材料はすべて自然素材からとし、動物実験は行っていません。
現在、ECOVERの安全性テストは、赤血球を使ったテスト、生分解テスト、水中毒性テストを行っています。そして常に完成製品の安全性を高める研究開発には努力を惜しみません。
ECOVERが素晴らしいところは、製品は完成していないという考え方。 日々、研究し少しでも人や環境に負担を掛けない方法を考えて、改良を繰り返しています。 ですから今以上に汚れ落ちがよく、今以上に環境にやさしい製品がまたご紹介できると思います。
Q4.他にも御社で、水に関する製品を扱われているそうですね。
こちらがソワンドーの商品たち。
ZUTTOでもお目見えする予定です。お楽しみに。
ソワン・ドーですね。
フランスで、300年以上前から肌治療に使われてきた天然水です。
パリから西にあるノルマンディーの中心部に、森と丘陵に囲まれたバニョールの泉があります。
バニョールの天然水は、世界でも珍しい弱酸性。
肌治療に使われていた理由は、日常起こりがちなトラブルによって中性や弱アルカリに傾いた肌につけることで、本来あるべき弱酸性に戻してくれます。
特にウォータースプレーは、100%バニョールの水です。こちらも素晴らしい製品です。是非一度お試しいただきたいですね。
Q5.これからの夢とみなさんへのメッセージをお願いします。
あるデパートに設置されたECOVERのリフィルステーションこれだけ、商品が並ぶと壮観です。 ECOVERとしては、日本でもエコベールを量り売りするリフィルステーションを作ることです。
ECOVERが、一番望んでいるのは詰め替え用を販売するのでなくて、詰め替えが出来るような場所を作ることなんです。 ECOVERが、詰め替え用を作っていない理由は、市場でよく見る多重構造の容器などの生産時にかかる環境負荷の高さとリサイクルの難しさからです。
リフィルステーションでは、ECOVERのボトル以外でもお客様の要望によって量り売りしています。 現在のボトルは、100%リサイクル可能で、焼却した場合にも有害ガスを出さず、土に埋めてもゆっくりですが生分解出来るものを採用しています。
実は、容器メーカーと一緒に植物素材の容器の開発にも取り組んでいます。 水は生活の基本です。 日本には素晴らしい水源がたくさんあります。 良い水を使うこと、そしてその水をこれ以上汚さない生活をしてくださいね。
◇取材後記
ロジスティークジャポンで紹介されているECOVER、ソワン・ドー、コントレックス。 その他にも代表の方は、天然炭酸水のペリエにも関わられていたそうです。 ECOVERという単体の製品ではなく、水という一環したテーマに取り組まれてきたロジスティークジャポン。 単なる流行ではない、いい水が持つ素晴らしさを文化としての提案をしてきた会社だからこそ、ECOVERが育ったと感じました。 リフィルステーション楽しみですね。
今後のロジスティークジャポン様に期待しています。
◇ECOVER(エコベール)
http://www.ecover.co.jp/
◇ソワン・ドー
http://www.soindeau.co.jp/index.html
◇コントレックス
http://www.contrex.co.jp/
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